水いぼは、伝染性軟属腫とも呼ばれる病気で、ウイルス感染が原因の皮膚の感染症の一つです。
数か月から長い時には1年程度続くこともある長引きやすい病気です。

原因

ポックスウイルスというウイルスへの感染が原因となります。接触感染が主な感染経路で、
タオルの共有や水いぼがつぶれた所を触った手で肌を触ることで感染することがあります。

症状

水いぼは、いぼができる以外に特に症状は見られませんが、最初は2~3個だけでもその後に一気に広がることがあります。

特徴

・表面がつるつるしたいぼ

・いぼの大きさは1~5㎜程度

・肌の色と同じ色味のいぼ、中身が白っぽくみえる

・胸やお腹、背中、関節など全身に広がる

治療

水いぼは、数か月~1年程度かけて自然経過でおさまっていくこともあります。
しかし長い経過となるため、経過中に水いぼを掻いてしまったり、こすれて破れると、ウイルスを含んだ滲出液が別の部位の肌について新しい水いぼができてしまいます。
長引いたり、かゆみがあったりして気になる場合や、しつこく繰り返す場合には、以下の治療を検討します。

・内服薬

ヨクイニンというハト麦に含まれる成分のお薬を服用することで、皮膚の免疫力を高める効果があると言われています。効果には個人差があります。

・摘除治療

特殊なピンセットを使用して、水いぼをウイルスごと摘除します。摘除する時に痛みを伴うため、数が多い場合や痛みが我慢できないお子さんの場合にはメリットデメリットの検討が必要です。

みずいぼといぼの違い

「水いぼ」も「いぼ」もウイルス感染が原因となる点は同じですが、原因となるウイルスが違います。「いぼ」の場合には、表面がガサガサしていることが特徴です。「いぼ」は年齢を問わず見られますが、「水いぼ」は大人でできることは稀で、こどもに主に見られます。

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